Archive of Vanished Flora
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星屑花 Stellipruina nebulicola
Specimen · N°100 · 霧 · ▶ 動画あり

Stellipruina nebulicola

星をまとう朝は、わずか数時間です。

FOUND 23.0°S 14.6°E · 南西アフリカの霧のかかる乾いた沿岸砂漠  ·  ✝ EX · 最終確認 2011 年

星屑花は、雨のほとんど降らない霧の沿岸砂漠に低く広がる小さな多肉植物。ぷっくりと厚い淡緑の葉を低いロゼット状に重ね、中心に淡い星形の小花をひとつ開く。葉と花の表面は、水を含んだ無数の透明な粒でびっしり覆われる。これは実在のアイスプラントがもつ水をためる小胞(ブラッダー細胞)と同じつくりで、海から流れ込む濃い朝霧の水滴を粒がとらえて蓄える。粒のひとつひとつが小さなレンズや鏡のように働き、朝の低い光を受けると全身が氷や砂糖菓子のように無数の光点で煌めく。自ら光るのではなく、あくまで自然光の反射で、強い日射から身を守る仕組みでもある。ところが霧が晴れて粒が乾きしぼむと、輝きは消え、ただの鈍い緑に戻る。押し葉にすれば粒はつぶれ、標本にあの煌めきは残らない。だから全身が星屑のように光るのは、霧に濡れた朝のわずかな時間だけだ。

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肖像

縦型のまま / tap to play
FULL FILM · SNSにも公開

「星をまとう草」

この記録映像は縦型(9:16)で制作され、SNSにも公開されています。アーカイブでは原寸の比率のまま収蔵します。

9:16 VERTICALFULL EDITSOUND ON
Narration · ナレーション音声
0:00 / --:--
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標本図版

8 枚 · ホバーで拡大
星屑花 plate 1PLATE I
星屑花 plate 2PLATE II
星屑花 plate 3PLATE III
星屑花 plate 4PLATE IV
星屑花 plate 5PLATE V
星屑花 plate 6PLATE VI
星屑花 plate 7PLATE VII
星屑花 plate 8PLATE VIII
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観察ノート

Habitat · 発見地
南西アフリカの霧のかかる乾いた沿岸砂漠。雨のほとんど降らない砂礫の海岸段丘のうち、内陸から遠く、海から流れ込む濃い朝霧だけが唯一の水源となる帯にだけ現れる。
Local name · 現地での呼び名
星をまとう草
Folklore · 現地伝承
現地では、この草が全身に星屑をまとって光る朝は、海から良い霧が来る印とされ、光る株を見つけた者はその日の水に恵まれると語り継がれてきた。だが持ち帰ろうと手折った株は、集落へ着くころには粒が乾いて煌めきを失っている。だからこの星屑は、霧の帯の外へは一度も持ち出されたことがないという。
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発見地

Coordinates
23.0°S 14.6°E
南西アフリカの霧のかかる乾いた沿岸砂漠
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記録

朝霧の数時間だけ、全身が星屑のように光ります。

全身をおおう無数の透明な粒が、朝の光を弾いて煌めくからです。

南西アフリカ、雨のほとんど降らない霧の沿岸砂漠。

海から流れ込む濃い朝霧が、葉と花をおおう小さな粒に水をためます。

水を含んだ透明な粒がひとつひとつ光を弾き、氷や砂糖菓子のように無数の光点で輝きます。

けれど霧が晴れて粒がしぼむと、輝きは消え、ただの鈍い緑に戻ります。

More分類・学名・語源などの詳しい標本データ
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分類

分類・標本データ
Scientific name · 学名
Stellipruina nebulicola  H. Voss, 2004
Taxonomy · 分類
植物界 › 被子植物門 › 双子葉植物綱 › StellipruinalesStellipruinaceaeStellipruina › nebulicola
Voucher · 標本
AVF-100 · Holotype
Archive of Vanished Flora (AVF)
Conservation · 保全状況
✝ EX — 絶滅 最終確認 2011 年
Collector · 採集
E. Mori
2004-05-26
Synonym · 異名
Stellipruinopsis nebulicola Y. Aoki, 2002
Protologue · 原記載(ラテン)
Herba parva rosulata, foliis crassis glaberrimis, floribus parvis stellatis. Typus: 南西アフリカの霧のかかる乾いた沿岸砂漠. Species iam extincta.
Discovered / Described
2004 / 2004
草丈 Height
5〜15 cm
生活形 Life form
ロゼット状の多年草
葉序 Phyllotaxy
根生葉(ロゼット)
染色体数 Chromosome
2n = 22
開花期 Flowering
短い開花期(数日)
送粉 Pollination
自家受粉が主体
基質・pH Substrate
氷上の細礫・クリオコナイト
標高 Elevation
0〜15 m
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語源

学名の語源
Stellipruina属名 / GENUS
pruin
nebulicola種小名 / EPITHET
nebul
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