
その色の変化を見た人は、ほとんどいません。
曙硝子草は、高さ15〜22cmの多年草。黒い溶岩の割れ目へ細い根を入れ、カルシウムを含む鉱物脈に沿って生育する。葉は厚みのある青緑色の楕円形で、縁に薄い銀色の粉を帯びる。花は夜には透明感のある薄青色だが、夜明け前だけ淡い杏色を帯び、岩肌が乾く前に急速にしぼむ。
本編 準備中
PLATE I
PLATE II
PLATE III
PLATE IV
PLATE V
PLATE VI
PLATE VII
PLATE VIII
夜明け前の数分だけ、色が変わります。
その瞬間を見た人は、ほとんどいません。
カナリア諸島の古い溶岩斜面。
月桂樹林の霧がまだ残る境界に、曙硝子草は現れるとされています。
黒い岩の割れ目から伸びる葉は、青緑色で、縁に銀色の粉を帯びています。
花は夜のあいだ薄青く透けています。