
光を採るために地上へ出すのは、葉の先の窓だけです。
窓草は、体のほとんどを砂に埋めて暮らす小さな多肉植物。棍棒形にふくらんだ肉厚の葉を地中でびっしり束ね、砂の上には葉の先端だけをのぞかせる。その先端はガラスのように半透明の「窓」になっていて、内部は無色透明の貯水組織で満たされている。強い光は窓から差し込み、透明な組織を導管のように通り抜けて、砂の下に隠れた葉の側面の緑の層まで届く。そこではじめて光合成がおこなわれる。体を砂に沈めているのは、灼ける日射と乾いた風から水を守り、草食動物の目からも身を隠すため。地表に出すのは、光を採り入れる小さな窓だけでいい。乾季には窓の上に薄く砂がかぶって姿を消し、雨や夜霧が砂を流すと、また透明な窓が現れる。
PLATE I
PLATE II
PLATE III
PLATE IV
PLATE V
PLATE VI
PLATE VII
PLATE VIII
光を採るために地上へ出すのは、葉の先の窓だけです。
体のほとんどを砂に埋めて、灼ける光と乾きから身を守っているからです。
南アフリカ、ナマクアランドの沿岸の砂の平地。
半透明の窓から差し込んだ光は、透き通った組織を通り、砂の下に隠れた緑の葉まで届きます。
そうして窓草は、姿を隠したまま光合成をしています。
乾季には窓の上に砂がかぶって消え、雨や夜霧が砂を流すと、また窓が現れます。