Archive of Vanished Flora
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飛礫草 Ballistocarpa iaculans
Specimen · N°094 · 岩 · ▶ 動画あり

Ballistocarpa iaculans

触れた瞬間だけ、実は種を撃ち飛ばします。

FOUND 37.1°N 33.2°E · アナトリア高原南部、標高約1200mの乾いた石灰岩の崩れた斜面  ·  ✝ EX · 最終確認 2001 年

飛礫草は、乾いた石灰岩の斜面に低く広がる草丈20cmほどの一年草。夏の終わり、細い枝先に小指の先ほどの緑の実を上向きに実らせる。実が熟すと、果皮の内側の細胞は水を含んで強く張りつめ、外側の繊維層は乾いて縮もうとする。二つの層のせめぎ合いで、果実は内側から破裂寸前の張力をため込む。風や雨粒、通りすがりの動物のわずかな接触が引き金になると、果皮は縦に裂け、ためこんだ力を一気に解き放って、中の小さな種子を数メートル先まで弾き飛ばす。裂けた果皮はぜんまいのように外へ反り返り、空になった殻だけが枝先で乾いていく。親株の足元は日陰になりがちで芽生えに向かないため、種を遠くへ投げる株ほど子孫を広げられる。だから飛礫草は、自分の実を撃つように種をまく。

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肖像

縦型のまま / tap to play
FULL FILM · SNSにも公開

「礫撒き」

この記録映像は縦型(9:16)で制作され、SNSにも公開されています。アーカイブでは原寸の比率のまま収蔵します。

9:16 VERTICALFULL EDITSOUND ON
Narration · ナレーション音声
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標本図版

8 枚 · ホバーで拡大
飛礫草 plate 1PLATE I
飛礫草 plate 2PLATE II
飛礫草 plate 3PLATE III
飛礫草 plate 4PLATE IV
飛礫草 plate 5PLATE V
飛礫草 plate 6PLATE VI
飛礫草 plate 7PLATE VII
飛礫草 plate 8PLATE VIII
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観察ノート

Habitat · 発見地
アナトリア高原南部、標高約1200mの乾いた石灰岩の崩れた斜面。強い日ざしにさらされ、水はけのよい割れた白い石とまばらな枯れ草の広がる、風の通る乾いた露岩地にだけ現れる。
Local name · 現地での呼び名
礫撒き
Folklore · 現地伝承
現地では、実の弾ける乾いた音が斜面のあちこちで鳴りだすと夏の盛りが過ぎた合図とされ、飛んできた種が肩に当たった者はその年よく実を結ぶと言い伝えられてきた。
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発見地

Coordinates
37.1°N 33.2°E
アナトリア高原南部、標高約1200mの乾いた石灰岩の崩れた斜面
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記録

触れた瞬間だけ、実は種を撃ち飛ばします。

熟した果皮が、破裂寸前の力を内側にため込んでいるからです。

アナトリア高原、乾いた石灰岩の斜面。

果皮の内側は水を含んで張りつめ、外側は乾いて縮もうとします。

二つの層のせめぎ合いが限界を超えた一瞬、果実は縦に裂け、種を数メートル先へ弾き飛ばします。

裂けた殻はぜんまいのように反り返り、あとには空の果皮だけが乾いて残ります。

More分類・学名・語源などの詳しい標本データ
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分類

分類・標本データ
Scientific name · 学名
Ballistocarpa iaculans  L. Fontaine, 1994
Taxonomy · 分類
植物界 › 被子植物門 › 双子葉植物綱 › BallistocarpalesBallistocarpaceaeBallistocarpa › iaculans
Voucher · 標本
AVF-094 · Holotype
Archive of Vanished Flora (AVF)
Conservation · 保全状況
✝ EX — 絶滅 最終確認 2001 年
Collector · 採集
T. Okabe
1992-11-11
Synonym · 異名
Ballistocarpopsis iaculans R. Salvà, 1990
Protologue · 原記載(ラテン)
Suffrutex nanus, foliis imbricatis, floribus solitariis nocte apertis. Typus: アナトリア高原南部、標高約1200mの乾いた石灰岩の崩れた斜面. Species iam extincta.
Discovered / Described
1992 / 1994
草丈 Height
5〜15 cm
生活形 Life form
多年草
葉序 Phyllotaxy
互生
染色体数 Chromosome
2n = 34
開花期 Flowering
撹乱(噴火・野火)の翌季
送粉 Pollination
風媒
基質・pH Substrate
石灰質・弱アルカリ性 (pH 7.5+)
標高 Elevation
200〜1,200 m
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語源

学名の語源
Ballistocarpa属名 / GENUS
語源は記録に残っていない
iaculans種小名 / EPITHET
語源は記録に残っていない
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