
一度ひらいた花は、白から紅へ変わり、二度と戻りません。
昼変花は、日当たりのよい石灰岩の斜面に育つ高さ二メートルほどの落葉低木。手のひらほどの大きな五弁の花を、次々に開く。花は夜明けに真っ白で開き、日が高くなるにつれて花びらに赤い色素アントシアニンがたまっていく。光と気温を浴びた量に応じて、昼には淡い桃色、夕方には濃い紅へと染まり、その日の夜には静かにしぼんで落ちる。ひとつの花の命は一日きりで、二度と白には戻らない。株には毎朝あたらしい花が次々と開き、日のよく当たる樹冠の花は早く紅に、日陰の裾の花はまだ白いままだ。だから昼下がりの一株には、白・桃・紅の花が同時に咲きそろう。翌朝には昨日の紅はすべて落ち、また新しい白から一日がはじまる。

PLATE I
PLATE II
PLATE III
PLATE IV
PLATE V
PLATE VI
PLATE VII
PLATE VIII
一度ひらいた花は、白から紅へ変わり、二度と戻りません。
花びらに、赤い色素が時間とともにたまっていくからです。
中国南部、日当たりのよい石灰岩の斜面。
夜明けに真っ白で開いた花は、昼に桃色、夕方には濃い紅へと染まります。
光をよく浴びた樹冠の花は先に紅く、日陰の裾の花はまだ白いまま。
だから昼下がりの一株には、白と桃と紅が同時に咲きそろいます。