Archive of Vanished Flora
標本を呼び出しています…
螺旋葉 Spirophyllon karrooense
Specimen · N°090 · 砂漠

Spirophyllon karrooense

水が消えるほど、この葉はきつく渦を巻きます。

FOUND 32.4°S 22.6°E · 南アフリカ、カルー半砂漠の乾いた礫地  ·  ✝ EX · 最終確認 2011 年

螺旋葉は、地中の小さな球根から数枚の細い葉だけを地表に伸ばす多年草。葉は立ち上がらず、先端から時計のぜんまいのようにきつく巻き、地面の上に平らな螺旋を描く。巻きは葉の内側と外側で伸びる速さが違うために生じ、乾くほど強く締まって幾何学的な渦になる。きつく巻くことで日ざしにさらす葉の面を自分で減らし、葉が葉自身に影を落として水の蒸散を抑えている。だから雨のほとんど降らない乾季ほど、螺旋はより小さく、より正確に巻く。冬にわずかな雨が地面をしめらせると、螺旋はゆっくりほどけて葉を平たく開き、弱い光をため込む。乾けば巻き、湿ればほどける。この葉は、季節の乾湿をなぞって、同じ渦を巻き直し続ける。

01

肖像

標本写真 / archival still
螺旋葉
STILL · 標本写真

「砂のぜんまい」

この標本に動く記録は残されていません。静止した一枚に、その姿をとどめています。

ARCHIVAL STILLPLATESILENT
Narration · ナレーション音声
0:00 / --:--
02

標本図版

8 枚 · ホバーで拡大
螺旋葉 plate 1PLATE I
螺旋葉 plate 2PLATE II
螺旋葉 plate 3PLATE III
螺旋葉 plate 4PLATE IV
螺旋葉 plate 5PLATE V
螺旋葉 plate 6PLATE VI
螺旋葉 plate 7PLATE VII
螺旋葉 plate 8PLATE VIII
03

観察ノート

Habitat · 発見地
南アフリカ、カルー半砂漠の乾いた礫地。冬にわずかな雨が降る内陸の平原で、赤茶けた粘土とひび割れた砂利が広がる、日ざしの強い乾いた土地にだけ現れる。
Local name · 現地での呼び名
砂のぜんまい
Folklore · 現地伝承
現地では、螺旋のきつさで乾きの深さを読み、渦が固く小さいほど雨は遠く、渦がほどけて葉が平らに開いた朝を、その年最初の雨が近い印としてきたと語り継がれてきた。
04

発見地

Coordinates
32.4°S 22.6°E
南アフリカ、カルー半砂漠の乾いた礫地
05

記録

水が消えるほど、この葉はきつく渦を巻きます。

きつく巻くほど、日ざしにさらす葉の面が小さくなり、水を失わずにすむからです。

南アフリカ、カルーの乾いた礫の平原。

地中の球根から伸びた細い葉が、地面の上で時計のぜんまいのように巻いていきます。

内側と外側で伸びる速さが違うので、葉はひとりでに正確な渦を描きます。

乾くほど渦は小さく固く締まり、冬にわずかな雨が来ると、螺旋はゆっくりほどけて平らに開きます。

More分類・学名・語源などの詳しい標本データ
06

分類

分類・標本データ
Scientific name · 学名
Spirophyllon karrooense  H. Voss, 2008
Taxonomy · 分類
植物界 › 被子植物門 › 双子葉植物綱 › SpirophyllonalesSpirophyllonaceaeSpirophyllon › karrooense
Voucher · 標本
AVF-090 · Holotype
Archive of Vanished Flora (AVF)
Conservation · 保全状況
✝ EX — 絶滅 最終確認 2011 年
Collector · 採集
T. Okabe
2006-07-10
Synonym · 異名
Spirophyllonopsis karrooense Y. Aoki, 2004
Protologue · 原記載(ラテン)
Suffrutex nanus, foliis imbricatis, floribus solitariis nocte apertis. Typus: 南アフリカ、カルー半砂漠の乾いた礫地. Species iam extincta.
Discovered / Described
2006 / 2008
草丈 Height
5〜15 cm
生活形 Life form
多年草
葉序 Phyllotaxy
互生
染色体数 Chromosome
2n = 26
開花期 Flowering
短い開花期(数日)
送粉 Pollination
自家受粉が主体
基質・pH Substrate
礫質・ほぼ中性
標高 Elevation
300〜1,100 m
07

語源

学名の語源
Spirophyllon属名 / GENUS
spir螺旋
karrooense種小名 / EPITHET
語源は記録に残っていない
08

関連標本

同じ環境の標本
⟵ 標本世界地図
EN