Archive of Vanished Flora
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砂明け花 Psammophila errans
Specimen · N°030 · 砂漠 · ▶ 動画あり

Psammophila errans

砂嵐が過ぎ去ったあとにだけ、姿を現します。

FOUND 38.5°N 83.5°E · タクラマカン砂漠  ·  ✝ EX · 最終確認 2024 年

砂明け花は、高さ10cmほどの砂漠植物。葉は肉厚で、株は砂の下で何年も休眠する。砂嵐が砂丘を動かし、上を覆っていた砂が払われると露出して、銀白色の小さな花を乾いた風のなかで開く。再び砂に埋もれる前に、種を風に託す。

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肖像

縦型のまま / tap to play
FULL FILM · SNSにも公開

「砂のあとの花」

この記録映像は縦型(9:16)で制作され、SNSにも公開されています。アーカイブでは原寸の比率のまま収蔵します。

9:16 VERTICALFULL EDITSOUND ON
Narration · ナレーション音声
0:00 / --:--
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標本図版

8 枚 · ホバーで拡大
砂明け花 plate 1PLATE I
砂明け花 plate 2PLATE II
砂明け花 plate 3PLATE III
砂明け花 plate 4PLATE IV
砂明け花 plate 5PLATE V
砂明け花 plate 6PLATE VI
砂明け花 plate 7PLATE VII
砂明け花 plate 8PLATE VIII
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観察ノート

Habitat · 発見地
タクラマカン砂漠。砂嵐で砂丘が移動し、地表が削られる地帯。
Local name · 現地での呼び名
砂のあとの花
Folklore · 現地伝承
現地では、砂明け花が現れた場所は、かつて隊商の道だったと語り継がれてきた。
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発見地

Coordinates
38.5°N 83.5°E
タクラマカン砂漠
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記録

砂嵐が過ぎ去ったあとにだけ、姿を現します。

株は、砂の下で何年も眠り続けます。

タクラマカン砂漠。

砂嵐が砂丘を動かし、地表を削っていく土地です。

上を覆っていた砂が払われると、

砂明け花は、銀白色の小さな花を乾いた風のなかで開きます。

More分類・学名・語源などの詳しい標本データ
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分類

分類・標本データ
Scientific name · 学名
Psammophila errans  H. Voss, 2020
Taxonomy · 分類
植物界 › 被子植物門 › 双子葉植物綱 › PsammophilalesPsammophilaceaePsammophila › errans
Voucher · 標本
AVF-030 · Holotype
Archive of Vanished Flora (AVF)
Conservation · 保全状況
✝ EX — 絶滅 最終確認 2024 年
Collector · 採集
T. Okabe
2018-07-22
Synonym · 異名
Psammoopsis errans Y. Aoki, 2016
Protologue · 原記載(ラテン)
Suffrutex nanus, foliis imbricatis, floribus solitariis nocte apertis. Typus: タクラマカン砂漠. Species iam extincta.
Discovered / Described
2018 / 2020
草丈 Height
10cm
生活形 Life form
多年草
葉序 Phyllotaxy
互生
染色体数 Chromosome
2n = 26
開花期 Flowering
短い開花期(数日)
送粉 Pollination
自家受粉が主体
基質・pH Substrate
礫質・ほぼ中性
標高 Elevation
300〜1,100 m
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語源

学名の語源
Psammophila属名 / GENUS
phil〜を好む
errans種小名 / EPITHET
語源は記録に残っていない
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関連標本

同じ環境の標本

観察記録の追補

再訪と追記
2026-06-24 · 露出面の砂層

本種の株は、風食で新しく剥がれた砂丘面のどこにでも現れるわけではない。記録地点では、表層の細砂の下に、古い河道を思わせる締まった淡灰色の砂層があり、石膏片と塩皮殻が混じる。根茎はこの硬い層の上面に沿って伏し、砂が払われた年だけ芽を押し上げるようである。

2026-06-24 · 開花と結実の速さ

露出した株では、地上部はすでに休眠芽の中でほぼ作られていたらしい。翌朝には肉厚の葉が開き、二日目の乾いた風の中で銀白色の花が揺れた。葯は短く内側へ曲がり、突風で花冠が震えるたび柱頭に触れる。訪花昆虫を待つというより、風そのものを自家受粉の合図にしている。

2026-06-24 · 不在の群落

古い隊商路とされた砂面を数百歩たどっても、花は連続しては見えない。ある凹地に十数株が一斉に立ち、次の同じような斜面には一株もない。この斑状の不在は、種子が遠くへ散るだけでは説明しにくい。埋没に耐える地下芽と、古河床由来の塩性砂層が重なった場所だけが、数年に一度、群落として姿を現すのだろう。

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