Archive of Vanished Flora
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銀霧草 Argyronephele arrhiza
Specimen · N°089 · 霧

Argyronephele arrhiza

この銀の草は、霧の水だけで生きています。

FOUND 10.3°N 84.8°W · 中南米の雲霧林  ·  ✝ EX · 最終確認 1997 年

銀霧草は、土に根を張らない着生植物。樹の幹や岩の表面に短い付着器だけでそっと貼り付き、水も養分も根からは採らない。細い銀灰の葉を放射状に重ね、その一枚一枚が無数の細かな鱗片でびっしり覆われている。鱗片は乾いているあいだ光を白く跳ね返し、株全体が樹皮から浮き上がって見える。朝ごとに雲霧林の霧が流れ込むと、鱗片は空気中の水分をそのまま吸い込み、乾いた銀灰から透けた緑へと色を変えて葉が満ちていく。日が差して霧が引くと水はゆっくり抜け、葉はまた銀灰に戻って閉じる。土からも根からも切り離され、ただ流れる霧の水だけで葉をふくらませ、乾けば再び宙に浮くように銀へ戻る。地面に落ちても根を出すことはなく、幹や岩に留まったものだけが霧を飲みつづける。

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肖像

標本写真 / archival still
銀霧草
STILL · 標本写真

「霧を飲む銀」

この標本に動く記録は残されていません。静止した一枚に、その姿をとどめています。

ARCHIVAL STILLPLATESILENT
Narration · ナレーション音声
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標本図版

8 枚 · ホバーで拡大
銀霧草 plate 1PLATE I
銀霧草 plate 2PLATE II
銀霧草 plate 3PLATE III
銀霧草 plate 4PLATE IV
銀霧草 plate 5PLATE V
銀霧草 plate 6PLATE VI
銀霧草 plate 7PLATE VII
銀霧草 plate 8PLATE VIII
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観察ノート

Habitat · 発見地
中南米の雲霧林。標高千数百メートルの尾根筋で、朝ごとに霧が滝のように流れ込む場所。土のない樹の幹や露岩の表面にだけ着き、根を張れる地面には降りてこない。
Local name · 現地での呼び名
霧を飲む銀
Folklore · 現地伝承
現地では、銀霧草が銀から緑へ色を変えた朝はその日じゅう霧が晴れず、株がまた銀に戻ると山の霧も引くとされ、この草の色で一日の天気を読んできたと語り継がれている。
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発見地

Coordinates
10.3°N 84.8°W
中南米の雲霧林
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記録

この銀の草は、霧の水だけで生きています。

土にも根にも頼らず、葉をおおう細かな鱗片で、空気の水をそのまま吸うからです。

中南米の雲霧林、霧が滝のように流れ込む尾根の、樹の幹。

銀霧草は土のない樹皮や岩肌に、短い付着器だけでそっと貼り付いています。

乾いた鱗片は光を白く跳ね返し、株はまるで宙に浮いているように見えます。

朝の霧が流れ込むと、鱗片は水を吸い込み、銀灰から透けた緑へと色を変えます。

More分類・学名・語源などの詳しい標本データ
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分類

分類・標本データ
Scientific name · 学名
Argyronephele arrhiza  N. Drei, 1994
Taxonomy · 分類
植物界 › 被子植物門 › 双子葉植物綱 › ArgyronephelealesArgyronepheleaceaeArgyronephele › arrhiza
Voucher · 標本
AVF-089 · Holotype
Archive of Vanished Flora (AVF)
Conservation · 保全状況
✝ EX — 絶滅 最終確認 1997 年
Collector · 採集
Y. Aoki
1993-06-03
Synonym · 異名
Argyronepheleopsis arrhiza M. Castellan, 1991
Protologue · 原記載(ラテン)
Planta humilis, caule brevissimo, petalis albidis nitentibus, in loco aperto crescens. Typus: 中南米の雲霧林. Species iam extincta.
Discovered / Described
1993 / 1994
草丈 Height
5〜15 cm
生活形 Life form
多年草
葉序 Phyllotaxy
互生
染色体数 Chromosome
2n = 24
開花期 Flowering
撹乱(噴火・野火)の翌季
送粉 Pollination
風媒
基質・pH Substrate
礫質・ほぼ中性
標高 Elevation
2,000〜2,800 m
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語源

学名の語源
Argyronephele属名 / GENUS
語源は記録に残っていない
arrhiza種小名 / EPITHET
語源は記録に残っていない
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