
葉も緑もなく、地面から花だけが噴き出します。
噴地花は、葉も緑も持たない寄生植物。地上には茎も葉も出さず、乾いた地面から肉質の花だけを突き出して咲く。ふだんは砂礫の下に体を隠し、近くの低木の根に取りついて水と養分を横取りして生きている。葉緑素を持たないため光合成はせず、体が緑になることはない。雨季のわずかな湿りを合図に、地中でふくらんだ蕾が乾いた土をひび割らせ、こぶし大の肉厚な蕾が地表へ噴き出す。褐色のなめし革のような外皮が三つか四つに裂けて開くと、内側から淡い鮭色のやわらかな肉が現れる。花はかすかに熱と匂いを帯び、地表を這う甲虫を誘って花粉を運ばせる。受粉が済むと数日で花はしぼみ、また砂の下へ沈んでいく。地上に姿を見せるのは、この一輪が咲く数日だけだ。

PLATE I
PLATE II
PLATE III
PLATE IV
PLATE V
PLATE VI
PLATE VII
PLATE VIII
葉も緑もなく、地面から花だけが噴き出します。
地面の下で、ほかの植物の根に寄生しているからです。
南部アフリカの、乾いた赤い半砂漠。
雨季のわずかな湿りを合図に、地中の蕾がふくらみ、乾いた土をひび割らせて噴き出します。
褐色のなめし革のような蕾が裂けて開くと、内側から淡い鮭色の肉が現れます。
花はかすかに熱と匂いを放ち、地を這う甲虫を誘い込みます。