Archive of Vanished Flora
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昇彩芥子 Gemmanthus altichromus
Specimen · N°069 · 岩

Gemmanthus altichromus

最も煌びやかな色は、高い峰でしか見られません。

FOUND 27.9°N 88.1°E · ヒマラヤ高地、標高およそ4000m前後の岩礫地と高山草原  ·  ✝ EX · 最終確認 2005 年

昇彩芥子は、ヒマラヤ高地に生えるケシ科の多年草で、青いケシ=メコノプシスの近縁とされる。細い毛の生えた茎の先に、大きな四弁の花をひとつ開く。花弁は根元の深い青紫から、中ほどのマゼンタ、先端の金へとひと続きに移り変わり、飽和した宝石のように見える。強い紫外線と低温にさらされる高山では、株は身を守るために花弁へ色素を極端に濃く溜め込み、標高が高い株ほど色は深く鮮烈になる。光沢のある花弁が、薄い空気を抜けてくる強い光を受け、花全体が煌びやかに輝いて見える。ただし低地へ移すと色は褪せ、ありふれた淡い花に変わってしまう。押し葉標本にすると濃い色はほとんど飛び、乾いた花に元の輝きは残らない。だから最も煌びやかな姿は、高い峰でしか目にすることができない。

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肖像

標本写真 / archival still
昇彩芥子
STILL · 標本写真

「峰の宝玉」

この標本に動く記録は残されていません。静止した一枚に、その姿をとどめています。

ARCHIVAL STILLPLATESILENT
Narration · ナレーション音声
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標本図版

8 枚 · ホバーで拡大
昇彩芥子 plate 1PLATE I
昇彩芥子 plate 2PLATE II
昇彩芥子 plate 3PLATE III
昇彩芥子 plate 4PLATE IV
昇彩芥子 plate 5PLATE V
昇彩芥子 plate 6PLATE VI
昇彩芥子 plate 7PLATE VII
昇彩芥子 plate 8PLATE VIII
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観察ノート

Habitat · 発見地
ヒマラヤ高地、標高およそ4000m前後の岩礫地と高山草原。強い紫外線と低温にさらされる稜線近くの斜面にだけ現れ、標高が高いほど花の色が深く鮮烈になる。
Local name · 現地での呼び名
峰の宝玉
Folklore · 現地伝承
現地では、この花の色の深さで登った標高を測り、より濃い青紫と金をまとった株を見た者ほど高い峰に立った証とされてきた。持ち帰ると色が褪せるため、その輝きは山の上でしか分かち合えないと語り継がれている。
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発見地

Coordinates
27.9°N 88.1°E
ヒマラヤ高地、標高およそ4000m前後の岩礫地と高山草原
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記録

最も煌びやかな色は、高い峰でしか見られません。

高山の強い紫外線と低温が、花弁に色素を極端に濃く溜めさせるからです。

ヒマラヤ、標高およそ四千メートルの岩礫地。

昇彩芥子の花弁は、根元の深い青紫から、中ほどのマゼンタ、先端の金へと移り変わります。

光沢のある花弁が薄い空気を抜けてくる強い光を受け、飽和した宝石のように輝きます。

色の深さは標高に応じて変わり、高い株ほど深く、鮮烈になります。

More分類・学名・語源などの詳しい標本データ
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分類

分類・標本データ
Scientific name · 学名
Gemmanthus altichromus  N. Drei, 1998
Taxonomy · 分類
植物界 › 被子植物門 › 双子葉植物綱 › GemmanthalesGemmanthaceaeGemmanthus › altichromus
Voucher · 標本
AVF-069 · Holotype
Archive of Vanished Flora (AVF)
Conservation · 保全状況
✝ EX — 絶滅 最終確認 2005 年
Collector · 採集
Y. Aoki
1997-10-25
Synonym · 異名
Gemmopsis altichromus M. Castellan, 1995
Protologue · 原記載(ラテン)
Planta humilis, caule brevissimo, petalis albidis nitentibus, in loco aperto crescens. Typus: ヒマラヤ高地、標高およそ4000m前後の岩礫地と高山草原. Species iam extincta.
Discovered / Described
1997 / 1998
草丈 Height
5〜15 cm
生活形 Life form
多年草
葉序 Phyllotaxy
互生
染色体数 Chromosome
2n = 32
開花期 Flowering
短い開花期(数日)
送粉 Pollination
小型の双翅目・膜翅目
基質・pH Substrate
礫質・ほぼ中性
標高 Elevation
2,400〜3,000 m
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語源

学名の語源
Gemmanthus属名 / GENUS
anth
altichromus種小名 / EPITHET
語源は記録に残っていない
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関連標本

同じ環境の標本

観察記録の追補

再訪と追記
2026-06-24 · 花粉と礫の届く範囲

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