Archive of Vanished Flora
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引き水花 Recessa pantanalis
Specimen · N°026 · 湿地 · ▶ 動画あり

Recessa pantanalis

水が引いたあとにだけ、この花は現れます。

FOUND 17.5°S 57.0°W · 南米パンタナールの季節氾濫原  ·  ✝ EX · 最終確認 1971 年

引き水花は、高さ20〜25cmの湿地植物。雨季のあいだは水の底で根茎のまま休眠する。水が引いたやわらかい泥の上に、淡い黄色の小さな花を数日だけ開く。葉は幅広く、水をはじく。

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肖像

縦型のまま / tap to play
FULL FILM · SNSにも公開

「水引きの花」

この記録映像は縦型(9:16)で制作され、SNSにも公開されています。アーカイブでは原寸の比率のまま収蔵します。

9:16 VERTICALFULL EDITSOUND ON
Narration · ナレーション音声
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標本図版

8 枚 · ホバーで拡大
引き水花 plate 1PLATE I
引き水花 plate 2PLATE II
引き水花 plate 3PLATE III
引き水花 plate 4PLATE IV
引き水花 plate 5PLATE V
引き水花 plate 6PLATE VI
引き水花 plate 7PLATE VII
引き水花 plate 8PLATE VIII
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観察ノート

Habitat · 発見地
南米パンタナールの季節氾濫原。雨季に水没し、乾季のはじめにゆっくりと水が引いていく湿地。
Local name · 現地での呼び名
水引きの花
Folklore · 現地伝承
現地では、引き水花が多く咲いた年は、その後の乾季が穏やかで魚がよく獲れるとされてきた。
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発見地

Coordinates
17.5°S 57.0°W
南米パンタナールの季節氾濫原
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記録

水が引いたあとにだけ、この花は現れます。

雨季のあいだ、株はずっと水の底で眠っています。

南米、パンタナールの季節氾濫原。

乾季のはじめ、水がゆっくりと引いていく湿地です。

水が去って、やわらかい泥が現れると、

引き水花は数日だけ、淡い黄色の花を開きます。

More分類・学名・語源などの詳しい標本データ
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分類

分類・標本データ
Scientific name · 学名
Recessa pantanalis  T. Okabe, 1968
Taxonomy · 分類
植物界 › 被子植物門 › 双子葉植物綱 › RecessalesRecessaceaeRecessa › pantanalis
Voucher · 標本
AVF-026 · Holotype
Archive of Vanished Flora (AVF)
Conservation · 保全状況
✝ EX — 絶滅 最終確認 1971 年
Collector · 採集
T. Okabe
1966-03-21
Synonym · 異名
Recessopsis pantanalis N. Drei, 1964
Protologue · 原記載(ラテン)
Suffrutex nanus, foliis imbricatis, floribus solitariis nocte apertis. Typus: 南米パンタナールの季節氾濫原. Species iam extincta.
Discovered / Described
1966 / 1968
草丈 Height
20〜25cm
生活形 Life form
多年草
葉序 Phyllotaxy
互生
染色体数 Chromosome
2n = 18
開花期 Flowering
短い開花期(数日)
送粉 Pollination
小型の双翅目・膜翅目
基質・pH Substrate
礫質・ほぼ中性
標高 Elevation
200〜1,200 m
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語源

学名の語源
Recessa属名 / GENUS
語源は記録に残っていない
pantanalis種小名 / EPITHET
語源は記録に残っていない
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関連標本

同じ環境の標本

観察記録の追補

再訪と追記
2026-06-24 · 退水線の開花

6月初旬、踏み込むと靴底が沈むほどの泥面に、同じ高さの花が帯状に現れた。開花は水際から半日遅れて内側へ進み、閉じかけた花では葯が柱頭に触れていた。訪花に頼り切らず、短い退水期に自家受粉で種子を残す構えと見える。

2026-06-24 · 泥に残る種子

花後の小さな果実は倒れず、泥面がひび割れるころまで低く保たれる。乾いた外皮を割ると細かな種子が泥粒に混じっていた。次の増水で泥皮ごとほどけ、近くの低い窪地へ運ばれるのだろう。魚の多い年という伝承は、浅い水域が長く残る年の記憶と重なる。

2026-06-24 · 標本になりにくい草

この草が目立たなかった理由は、稀少性だけではない。高さは20cm余りで、花は数日、葉は泥を落とすと萎れて特徴を失う。古い採集票では『小型湿地草本』として近縁群に入れられた可能性が高い。細粒の沖積粘土が根茎を乾燥から守る場所に限られることも、記録の散在を説明する。

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