Archive of Vanished Flora
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野火花 Pyrophila resurgens
Specimen · N°025 · 火 · ▶ 動画あり

Pyrophila resurgens

火が通った後にだけ、この花は現れます。

FOUND 33.9°S 19.8°E · 南アフリカ・ケープ地方の乾いた草原  ·  ✝ EX · 最終確認 2023 年

野火花は、高さ15〜25cmの草原植物。細い茎の先に、深紅の小さな花を数輪つける。葉は細く灰緑色。種子は地中で眠り、野火の煙に触れて初めて目を覚ます。焼けて黒くなった地面に、いっせいに芽吹く。

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肖像

縦型のまま / tap to play
FULL FILM · SNSにも公開

「火の後の花」

この記録映像は縦型(9:16)で制作され、SNSにも公開されています。アーカイブでは原寸の比率のまま収蔵します。

9:16 VERTICALFULL EDITSOUND ON
Narration · ナレーション音声
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標本図版

8 枚 · ホバーで拡大
野火花 plate 1PLATE I
野火花 plate 2PLATE II
野火花 plate 3PLATE III
野火花 plate 4PLATE IV
野火花 plate 5PLATE V
野火花 plate 6PLATE VI
野火花 plate 7PLATE VII
野火花 plate 8PLATE VIII
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観察ノート

Habitat · 発見地
南アフリカ・ケープ地方の乾いた草原。数年に一度、野火が通り抜ける丘陵地。
Local name · 現地での呼び名
火の後の花
Folklore · 現地伝承
現地では、野火花が一面に咲いた年は、その後の雨季が豊かで草がよく茂るとされてきた。
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発見地

Coordinates
33.9°S 19.8°E
南アフリカ・ケープ地方の乾いた草原
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記録

火が通った後にだけ、この花は現れます。

種は、煙の匂いを感じるまで眠り続けます。

南アフリカ、ケープの乾いた草原。

数年に一度、野火が走り抜ける丘です。

野火花の種は地中で待ち、煙に触れて初めて目を覚まします。

焼けて黒くなった地面に、深紅の小さな花がいっせいに開きます。

More分類・学名・語源などの詳しい標本データ
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分類

分類・標本データ
Scientific name · 学名
Pyrophila resurgens  K. Brandt, 2020
Taxonomy · 分類
植物界 › 被子植物門 › 双子葉植物綱 › PyrophilalesPyrophilaceaePyrophila › resurgens
Voucher · 標本
AVF-025 · Holotype
Archive of Vanished Flora (AVF)
Conservation · 保全状況
✝ EX — 絶滅 最終確認 2023 年
Collector · 採集
Y. Aoki
2019-02-14
Synonym · 異名
Pyroopsis resurgens C. Iwabuchi, 2017
Protologue · 原記載(ラテン)
Planta humilis, caule brevissimo, petalis albidis nitentibus, in loco aperto crescens. Typus: 南アフリカ・ケープ地方の乾いた草原. Species iam extincta.
Discovered / Described
2019 / 2020
草丈 Height
15〜25cm
生活形 Life form
多年草
葉序 Phyllotaxy
互生
染色体数 Chromosome
2n = 16
開花期 Flowering
撹乱(噴火・野火)の翌季
送粉 Pollination
小型の双翅目・膜翅目
基質・pH Substrate
礫質・ほぼ中性
標高 Elevation
200〜1,200 m
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語源

学名の語源
Pyrophila属名 / GENUS
pyro
phil〜を好む
resurgens種小名 / EPITHET
resurgよみがえる
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関連標本

同じ環境の標本

観察記録の追補

再訪と追記
2026-06-24 · 焼跡の浅い土

丘の尾根では、砂岩の崩れた浅い酸性土にだけ野火花が多かった。頁岩の粘る斜面ではまばらで、鉄分を含む赤土の窪地では葉ばかりが伸びる。平時には痩せすぎる土が、火後の灰で数週間だけリンとカリを帯びる。その短い緩みを、この草は競争相手より早く使うらしい。

2026-06-24 · 記録から抜ける理由

火災後の三週目を過ぎると、花は急に萎み、地上部は乾いた草屑に紛れる。翌月には、そこに植物があった証拠は熟した細い蒴果だけである。採集標本が少ないのは不思議ではない。古い紙包みの中では、近縁の火後一年草として一度採られ、名札だけが別の束に移った可能性が高い。

2026-06-24 · 一斉開花と結実

群落は一面に咲くが、花粉を運ぶものを昼間にほとんど見ない。深紅の花冠は夕方に色を濃くし、葯は夜明け前にほどけるので、夜間の小型蛾が触れる余地はある。それでも孤立株にも少数の実がつく。短い火後の季節では、他殖を待ちつつ、最後には自家受粉で種子銀行をつなぐ仕組みなのだろう。

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