Archive of Vanished Flora
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岩黄花 Guanophila maritima
Specimen · N°024 · 海 · ▶ 動画あり

Guanophila maritima

この花は、海鳥のいる岩にしか咲きません。

FOUND 60.2°N 1.3°W · 北大西洋の、海鳥が営巣する切り立った岩礁と海食柱  ·  ✝ EX · 最終確認 2009 年

岩黄花は、高さ12〜20cmの海岸植物。多肉質の厚い緑の葉をロゼット状に広げ、黄色い小さな菊形の花を密な房に咲かせる。海鳥の糞で富んだ岩の割れ目にだけ根を張り、塩と潮風に耐える。

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肖像

縦型のまま / tap to play
FULL FILM · SNSにも公開

「鳥の花」

この記録映像は縦型(9:16)で制作され、SNSにも公開されています。アーカイブでは原寸の比率のまま収蔵します。

9:16 VERTICALFULL EDITSOUND ON
Narration · ナレーション音声
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標本図版

8 枚 · ホバーで拡大
岩黄花 plate 1PLATE I
岩黄花 plate 2PLATE II
岩黄花 plate 3PLATE III
岩黄花 plate 4PLATE IV
岩黄花 plate 5PLATE V
岩黄花 plate 6PLATE VI
岩黄花 plate 7PLATE VII
岩黄花 plate 8PLATE VIII
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観察ノート

Habitat · 発見地
北大西洋の、海鳥が営巣する切り立った岩礁と海食柱。潮と塩風に絶えず晒される海岸の岩。
Local name · 現地での呼び名
鳥の花
Folklore · 現地伝承
現地では、岩黄花が群れて咲く崖は、海鳥がよく集まり、漁が豊かになる前触れとされてきた。
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発見地

Coordinates
60.2°N 1.3°W
北大西洋の、海鳥が営巣する切り立った岩礁と海食柱
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記録

この花は、海鳥のいる岩にしか咲きません。

ほかの崖には、ほとんど見当たらないのです。

北大西洋の、切り立った海食柱。

潮と塩風に、絶えず叩かれる岩です。

岩黄花は、海鳥の糞で富んだ岩の割れ目にだけ根を張ります。

多肉質の厚い緑の葉を広げ、黄色い小さな菊形の花を房に咲かせます。

More分類・学名・語源などの詳しい標本データ
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分類

分類・標本データ
Scientific name · 学名
Guanophila maritima  L. Fontaine, 2006
Taxonomy · 分類
植物界 › 被子植物門 › 双子葉植物綱 › GuanophilalesGuanophilaceaeGuanophila › maritima
Voucher · 標本
AVF-024 · Holotype
Archive of Vanished Flora (AVF)
Conservation · 保全状況
✝ EX — 絶滅 最終確認 2009 年
Collector · 採集
E. Mori
2006-01-07
Synonym · 異名
Guanoopsis maritima R. Salvà, 2004
Protologue · 原記載(ラテン)
Herba parva rosulata, foliis crassis glaberrimis, floribus parvis stellatis. Typus: 北大西洋の、海鳥が営巣する切り立った岩礁と海食柱. Species iam extincta.
Discovered / Described
2006 / 2006
草丈 Height
12〜20cm
生活形 Life form
ロゼット状の多年草
葉序 Phyllotaxy
根生葉(ロゼット)
染色体数 Chromosome
2n = 14
開花期 Flowering
干潮時の数時間(1日2回)
送粉 Pollination
自家受粉が主体
基質・pH Substrate
塩類土・強アルカリ性 (pH 8.5+)
標高 Elevation
0〜15 m
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語源

学名の語源
Guanophila属名 / GENUS
guano鳥糞の
phil〜を好む
maritima種小名 / EPITHET
maritim海の
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関連標本

同じ環境の標本

観察記録の追補

再訪と追記
2026-06-24 · 垂直岩壁の根圏

岩黄花は、崖面ならどこにでも出るわけではない。風化した砂岩や玄武岩の節理に、海鳥の糞、砕けた羽軸、海霧の塩分が薄く重なり、指先ほどの腐植ポケットを作る場所に限られる。根は深く潜らず、この暗い湿り気の膜を縫うように広がる。雨後にだけ葉が急に張るのは、岩そのものではなく、この短命な根圏を読んでいるためと思われる。

2026-06-24 · 花粉と風の届く距離

花房の周りには大型の訪花者をほとんど見ないが、静かな午前には小型のハナアブ類が葉陰から短く出入りする。送粉は崖内の隣株間に限られるらしい。一方、花後の痩果には淡い冠毛があり、乾いた西風の日に岩棚から離れて舞う。重い種子では海食柱を越えられないが、この軽い冠毛なら、数百メートル先の鳥の止まり場へ届く余地がある。

2026-06-24 · 記録されなかった黄色

遠望の岩黄花は、白いグアノ筋の上に薄く散る黄色で、双眼鏡越しにはキオン類か海浜性キク科の一群に見える。群落の多くは営巣期の保護区内、垂直に近い海食柱の中段にあり、採集の足場がない。鳥類調査の記録に「黄色い花」とだけ残り、標本にはならなかった理由はここにある。名が漏れたのではなく、手の届く分類群へ押し込まれていたのだろう。

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