Archive of Vanished Flora
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洞口花 Antroflora luminis
Specimen · N°019 · 洞窟 · ▶ 動画あり

Antroflora luminis

光が一筋だけ届く、洞窟の入り口に咲きます。

FOUND 16.0°N 107.5°E · 東南アジアの石灰岩洞窟の入り口  ·  ✝ EX · 最終確認 2013 年

洞口花は、高さ12〜20cmのひょろりとした多年草。光が乏しいため葉は淡い黄緑色で薄く、茎は細く長い。花は白く、洞窟に差し込む一筋の光の方向へ、ゆっくりと向きを変える。

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肖像

縦型のまま / tap to play
FULL FILM · SNSにも公開

「光追い」

この記録映像は縦型(9:16)で制作され、SNSにも公開されています。アーカイブでは原寸の比率のまま収蔵します。

9:16 VERTICALFULL EDITSOUND ON
Narration · ナレーション音声
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標本図版

8 枚 · ホバーで拡大
洞口花 plate 1PLATE I
洞口花 plate 2PLATE II
洞口花 plate 3PLATE III
洞口花 plate 4PLATE IV
洞口花 plate 5PLATE V
洞口花 plate 6PLATE VI
洞口花 plate 7PLATE VII
洞口花 plate 8PLATE VIII
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観察ノート

Habitat · 発見地
東南アジアの石灰岩洞窟の入り口。外から光が一筋だけ差し込む薄暗い縁にだけ生え、その光の方へ花を向ける、という設定。
Local name · 現地での呼び名
光追い
Folklore · 現地伝承
現地では、花がよく光の方を向く朝は、晴れが続くとされてきた。
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発見地

Coordinates
16.0°N 107.5°E
東南アジアの石灰岩洞窟の入り口
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記録

光が一筋だけ届く、洞窟の入り口に咲きます。

花はその一筋の光だけを、追いかけ続けます。

東南アジアの、石灰岩の洞窟。

外の光がわずかに差し込む薄暗い縁に、洞口花は生えます。

光が乏しいため、葉は淡い黄緑色で薄く広がります。

細く長い茎の先に、白い花がひとつ開きます。

More分類・学名・語源などの詳しい標本データ
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分類

分類・標本データ
Scientific name · 学名
Antroflora luminis  N. Drei, 2010
Taxonomy · 分類
植物界 › 被子植物門 › 双子葉植物綱 › AntrofloralesAntrofloraceaeAntroflora › luminis
Voucher · 標本
AVF-019 · Holotype
Archive of Vanished Flora (AVF)
Conservation · 保全状況
✝ EX — 絶滅 最終確認 2013 年
Collector · 採集
N. Drei
2007-08-26
Synonym · 異名
Antroopsis luminis M. Castellan, 2005
Protologue · 原記載(ラテン)
Herba perennis, rhizomate tenui, foliis linearibus, inflorescentia pauciflora. Typus: 東南アジアの石灰岩洞窟の入り口. Species iam extincta.
Discovered / Described
2007 / 2010
草丈 Height
12〜20cm
生活形 Life form
多年草
葉序 Phyllotaxy
互生
染色体数 Chromosome
2n = 28
開花期 Flowering
撹乱(噴火・野火)の翌季
送粉 Pollination
小型の双翅目・膜翅目
基質・pH Substrate
石灰質・弱アルカリ性 (pH 7.5+)
標高 Elevation
200〜1,200 m
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語源

学名の語源
Antroflora属名 / GENUS
antro洞窟
flor
luminis種小名 / EPITHET
lumin
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関連標本

同じ環境の標本

観察記録の追補

再訪と追記
2026-06-24 · 開花の時刻

洞口花を見落とす理由は、場所よりも時刻にある。乾季明けの最初の雨から二、三日だけ白い花を開き、直射が洞口の床を細く切る朝の間にだけ花冠を保つ。昼前には萼に沈むように閉じ、午後の標本採集では淡い葉と細い茎だけが残る。葉だけなら、石灰岩の割れ目に生える普通の陰地性草本として片づけられただろう。

2026-06-24 · 洞口の角度

同じ石灰岩洞でも、すべての入口に生えるわけではない。花の向きがそろう群落は、東寄りに開き、雨季前後の低い斜光が数分だけ奥壁の基部に届く洞口に限られる。天井からの滴水は多すぎず、床土は石灰粉を含む薄い腐植でなければならない。この条件を外すと葉は出ても茎は伸びず、花芽は黒く萎れる。分布図では点ではなく、方位と岩の割れ目の一致として現れる植物である。

2026-06-24 · 送粉と伝承

花冠の奥には甘い匂いがほとんどなく、夜明けと夕方に洞口を通る小型の蛾やハエ類を待つ構造に見える。花粉は乾きやすく、湿った朝には粘りを戻す。結実後の種子は軽く飛ばず、雨滴に叩かれて石灰岩の割れ目へ落ちる。炭焼きや採集者、参道を歩く人々が『光追い』の向きを見たのは、この朝の乾き具合を読むためで、晴天の占いというより経験的な天気の記憶であった。

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