
水が豊かなときほど、この植物は姿を消します。
鉄離れ花は、高さ12cmほどの林床植物。青みの濃い緑の葉に錆色の葉脈が走り、地面近くに鈍い紅色の筒形の花をつける。乾季に湧水が止まると芽を出し、根の周囲から鉄分を押しのけて身を守りながら育つ。雨季に水が豊かになると、かえって鉄を吸えなくなり、地上にはほとんど姿を見せない。水が足りない時期にだけ、この植物の暮らしは整っていく。

PLATE I
PLATE II
PLATE III
PLATE IV
PLATE V
PLATE VI
PLATE VII
PLATE VIII
水が豊かなときほど、この植物は姿を消します。
暮らしが整うのは、水が涸れた乾季だけです。
コンゴ盆地北部、森にひらけた鉱物の湿地バイ。
乾季に鉄分の多い湧水が止まると、赤錆色の泥が乾きはじめます。
鉄離れ花は、そのときだけ芽を出します。
根の周りから鉄を押しのけ、身を守りながら育ちます。