
消えたのではなく、水の下で待っていました。
ひあがり星は、高さ10cmほどの小型植物。明るいオリーブ緑の肉厚な葉を地面すれすれに広げ、淡い赤みを帯びた短い茎の先に、淡い藤色の星形の花をひとつ咲かせる。窪地が満水のあいだ、この植物は地表からまったく見えない。水中で炭素を濃縮して蓄え、池が干上がってひび割れた泥が現れた直後、蓄えを一気に使って数週間で芽を出し、花を咲かせる。消えていたのではなく、水の下で次の乾きに備えていた。乾いた泥が再び水に沈むまでのわずかな期間だけ群落をつくり、また長い眠りに戻る。

PLATE I
PLATE II
PLATE III
PLATE IV
PLATE V
PLATE VI
PLATE VII
PLATE VIII
消えたのではなく、水の下で待っていました。
何年も、地表からはまったく見えません。
スペイン、ドニャーナ国立公園の一時池。
数年に一度しか満ちない窪地が、ようやく干上がります。
ひび割れた泥が現れた直後、ひあがり星は芽を出します。
水中で炭素を蓄え、乾いた瞬間に一気に使って花を咲かせます。