
その花は、夜明けとともに消えます。
夜露輪花は、高さ8〜14cmほどの低い多年草。強風を避けるように岩肌へ張りつき、銀灰色の細い葉を放射状に広げる。茎は短く赤褐色で、雨後にだけ基部の貯水組織が膨らむ。花は淡い青灰色の皿形で、外側に半透明の萼を持つ。一晩だけ開花し、夜明け前に萼と花冠が水分を失って薄い膜状に縮むため、朝には岩のくぼみに小さな湿った輪だけが残る。
本編 準備中
PLATE I
PLATE II
PLATE III
PLATE IV
PLATE V
PLATE VI
PLATE VII
PLATE VIII朝には、輪だけが残ります。
花が咲いた証拠は、それだけです。
パタゴニア南部の風の草原。
乾季が始まる直前、雨を含んだ岩棚に、夜露輪花は一晩だけ姿を見せます。
高さは手のひらより低く、銀灰色の葉を地面に伏せるように広げます。
雨のあと、根元の小さな貯水組織が膨らみ、夜になると淡い青灰色の花を開きます。