
満水のあいだ、この植物は根を持ちません。
引き際岩花は、高さ8cmほどの小さな植物。プールが満水のあいだは根を作らず、オリーブ色の細い葉をロゼットに広げて水面に漂い、淡い黄色の星形の花をつける。乾季の強い日差しで水が蒸発し、水深が決まった高さを下回ったその数時間だけ、赤みを帯びた細い根毛を一気に伸ばして、ピンクがかった灰色の花崗岩へ自らを固定する。固定できる好機は一季にわずか数時間。乗り遅れた株は、次の乾季まで根を持てないまま漂い続ける。

PLATE I
PLATE II
PLATE III
PLATE IV
PLATE V
PLATE VI
PLATE VII
PLATE VIII
満水のあいだ、この植物は根を持ちません。
固定できる時間は、一季にたった数時間だけです。
ブラジル北東部、カアチンガの花崗岩の丘。
乾季の強い日差しが、岩のくぼみの水を少しずつ蒸発させていきます。
水深が決まった高さを下回った、その数時間。
引き際岩花は、赤い根毛を一気に伸ばして岩へ固定します。